デザインこそがアイデア
ワシントンを拠点とするDESIGN ARMYのクリエイティブディレクターPUMさんは、ONE SHOWのボードメンバーの一人。タイで育ち、アメリカでデザイナーとしてのキャリアを切り開いてきたPUMさんに日本のデザインについて、そして自身のデザインに対する考え方を聞いた。
THE ONE SHOW 2016 レポート
カンヌライオンズ、クリオ賞と並ぶ、世界三大広告賞の一つ、THE ONE SHOW。『ブレーン』は今年、THE ONE SHOWとメディアパートナーを提携したことを機にニューヨークで取材を敢行しました。同賞のクリエイティブボードメンバーであるPARTY 伊藤直樹さんとともに審査員、そしてボードメンバーを訪問。いま彼らがどんなことを考え、新たなるクリエイティビティを生み出しているのか。その組織のあり方とともに考えます。
ニューヨークを拠点とする非営利団体「The One Club」が主催する国際的なコンペティション「THE ONE SHOW」。毎年、ニューヨークで世界の一流クリエイティブディレクターが審査にあたり、幅広い領域からクリエイティビティにあふれる作品を選びだしている。本年度は、5月11日、13日にニューヨークで授賞式が開催され、各部門の入賞作品が発表となった。
2万点を超える応募の中から、すべての最高賞である「BEST OF SHOW」に選ばれたのは、スポーツ用品小売りチェーンREIの「#OptOutside」。米国で11月の第4木曜日に行われる感謝祭翌日の大規模セール「ブラック・フライデー」に、同社は全146店鋪の営業をしないことを発表。そして、「ブラック・フライデーには買い物をしないで、アウトドアを楽しもう(OptOutside)」というメッセージを発信した。一番売れる日に「売らない」という、REIの勇気ある行動が高く評価された。
日本はデザイン部門では最高賞となるBEST IN DESIGNにコクヨ「なまえのないえのぐ」が選ばれたほか、トータルで24の作品が入賞を果たした。デザイン部門において日本は圧倒的に強く、ONE SHOWが発表するランキング デザイン部門では、1~4位が日本のエージェンシーとデザインオフィスが占めている。その一方で、かつて強かったインタラクティブが影をひそめた。
また、本年度より複数年にわたり …