冬の風物詩を盛り上げる 岡田園長のアクスタ登場
京阪電気鉄道が運営する、大阪・枚方にある遊園地「ひらかたパーク」といえば、季節ごとに展開されるユニークな広告が有名だ。今冬はイルミネーション「光の遊園地」を2024年11月から2025年4月にかけて開催しており、「超ひらパー兄さん」であり園長を務める、岡田准一のアクリルスタンドの販売も開始した。
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自治体の観光振興、移住促進のPRが活発化する中、後発ともいえる宮崎県のプロモーションがスタートした。その主役は観光でも、食でもなく、「人」である。
宮崎県を一躍有名にした人物と言えば東国原前知事で、タレントのバリューを存分に使い、メディアに多数出演。地元の名産を全国に知らしめたことは記憶に新しい。その成果は都道府県ブランド力ランキングにも如実に現れ、下位だった宮崎県を一気に13位まで躍進させた。ところが、約5年前に東国原氏が退任するとランキングは緩やかに下降線をたどった。また、近年は自治体による観光振興、移住促進のPRが活性化。こうした背景から、宮崎県のブランド力を再度アピールすべく、同県出身のアートディレクター 日髙英輝さんに、県から声がかかったのは1年半前のこと。プロモーションの核となるコンセプトを考えるためには、コピーライターが必要と考えた日髙さんは、自ら宮崎出身のコピーライターを探し、電通 荒木俊哉さんと出会った。
「よいところが多すぎて、PRすべきところを絞るのが難しい」という宮崎県。そこで、県全体をくくることができるコンセプトを探す中で行き着いたのが、「ひなた」という言葉である。「“ひなた”を漢字にしてみると“日向”で、宮崎県は昔から“日向の国”と呼ばれてきた場所です。地元に根付いた言葉だし、誰もが納得してくれるのではないかと考えました」(荒木さん)。「“ひなた”という言葉にはインパクトはないけれど、ゆったりと、じんわりと人々に届く感じがある。その届き方が宮崎という土地にフィットするし、この先長く使える言葉になると思いました」(日髙さん)。
当初、県の依頼はコンセプトとキャッチフレーズのみだったが、「コンセプトを広めるために必要」と考え、ロゴマークとポスターも制作。プレゼンでは、その展開方法も具体的に示した。そして、2015年5月にキャッチフレーズとロゴマークを発表。9月に、まずは県民への理解と浸透を図ることを目的に …