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空間・立体 ブランド体験

「うなぎパイ」から「春華堂」ブランドへ 空間全体でブランド感じるスイーツ・コミュニティ

春華堂「nicoe」

浜松市に本社を置く菓子メーカーの春華堂は、2014年7月、「うなぎパイファクトリー」に続く、スイーツをテーマにした複合施設「nicoe」をオープンした。

01 建築家の谷尻誠さんが設計した「くるりの森」は、知恵の輪をモチーフにした巨大遊具。4層のネットで積み重ねられたパイ生地を表現している。

「うなぎパイ」だけじゃない「春華堂」ブランドの発信拠点を

銘菓「うなぎパイ」を製造販売する春華堂は、1887年に和菓子屋として創業して以来、現在に至るまで地元・浜松に根差してきた“地域密着型の和洋菓子店”だ。取り扱う菓子のラインナップは幅広く、うなぎパイ以外にも、どらやき、羊羹、ケーキなどを販売している。

その春華堂は10年前浜松に工場見学施設「うなぎパイファクトリー」をオープンした。「うなぎパイをつくっているところが見たい」という近隣住民の声に応えるために設立したこの施設は、現在では年間63万人が訪れる場所へと成長。その集客力に注目した経済産業省が産業観光推進有識者会議で「産業観光施設として収益を得て成功しているモデルケースの1つ」として紹介したほどだ。

だが、この成功によって“春華堂=うなぎパイ”というイメージがますます強くなった。より幅広い人たちをターゲットに据えて地域貢献ができる新たな施設、次のステージが模索されていた。

そこで、春華堂では新たな2つめの菓子工場を浜北に新設するにあたり、その隣に“次のステージ”となる施設をつくることを決めた。「スイーツの新しい文化とスタイルの発信・体感」を目的とした、菓子ブランド、ビュッフェ、プレイグラウンド、の空間デザインの全体プロデュースを担ったのがトランジットジェネラルオフィス(以下 トランジット)である。敷地内のどこにどんな施設を配置していくかのエリア構想は大枠決まっていた。トランジットでは、それぞれの施設の機能や使い方を考えながら、具体的な空間設計に落とし込んで提案していった。

02 nicoe外観。ロゴとサイネージはアートディレクターの鈴木直之さんが手がけた。路面のデザインなど館内の至るところにロゴのモチーフがある。

食やデザインの分野のトップクリエイターたちが参画

「nicoe(ニコエ)」と名づけられたこの複合施設の目玉の一つが …

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