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デザインの見方

時代を超えて輝きつづけるとしまえんの広告

杉山ユキ

    豊島園「史上最低の遊園地。」

  • AD+D:大貫卓也
  • CD:宮崎晋
  • D:内田邦隆
  • I:杖村さえ子
  • 撮影:狩野毅
  • C:岡田直也

子どもが見て、素直に喜んだり驚いたりするような広告をつくってみたい。そんな風に考えるきっかけとなり、デザイナーとして影響を受けた作品が「としまえん」の新聞広告「史上最低の遊園地。」です。

この広告が掲載されたのは、1990年4月1日。大貫卓也さんが手がけた、言わずと知れた新聞広告の名作です。最近は、企業がエイプリルフールに洒落の効いた「ウソ」をSNSで発信しているのを見かけますが、25年前には相当珍しかったはずです。私は当時、中学生でしたが、学校でも話題になったくらい。クラスメイトがわざわざ家から新聞広告を抜き取って来て、黒板に貼り出したんです。それをみんなで見て「何これ、面白い!」と、ものすごく盛り上がったのを覚えています。

この広告のつくり手が大貫さんだと知ったのは、美大に入ってからのことです。家の近所の図書館で『大貫卓也全仕事』という作品集が目に留まり、何気なく開いて見ると、中学生のときに見た「としまえん」の広告が掲載されていて驚きました。

ほかにも、駅のホームや電車の中で見かけて面白いと思っていたポスターがたくさん掲載されていて、そのときの記憶がどんどん蘇ってきました。それぞれの表現はまったく違うのに …

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