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経営を変える広報

なべ焼きうどんのキンレイ・和田博行社長「広報は社内の合意形成から始まる」

和田博行(キンレイ 代表取締役社長)

冷凍鍋焼うどんを看板商品とするキンレイ(京都・伏見)。今秋から新ブランドを打ち出し、和食の価値を発信するとともに、和田博行社長は「広報は社内の“合意形成”から始まる」と語る。

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キンレイ 代表取締役社長 和田博行氏(わだ・ひろゆき)
1956年11月生まれ。79年4月近畿冷熱(キンレイの前身)入社。購買部長、商品開発部長、営業部長、事業本部長などを経験した後、2006年に最高執行責任者。2014年4月から現職。

対価に見合う自信作を提供

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手前は基幹商品の「だしがしみるわぁ~鍋焼うどん」。パッケージをリニューアルし、すべての商品に「なべやき屋キンレイ」のロゴが。

キンレイは大阪ガスグループの出資により冷凍食品メーカーとして1974年に創業し、今年4月に月桂冠が親会社となりました。売上は5期連続増収で、2014年度は09年度比116%増の80億円を目標としています。ちょうど今年12月には創業40年を迎え、秋冬商品から新ブランドとして「なべやき屋キンレイ」を打ち出しました。

これまで商品はよく知られていましたが、「キンレイ」というブランド認知をより高めるのが狙いです。コンビニエンスストア向けアルミ鍋商品とスーパー向けの袋商品のパッケージを刷新し、全商品に「なべやき屋キンレイ」のロゴマークを入れています。

私自身も関西出身ですが、創業地の関西にはだしの文化があります。うどんのつゆは残さず飲み干し、だしを味わうように食べるのが特徴です。主力商品である「鍋焼うどん」に使っているだしも、真昆布・カツオ節・シイタケなどから丁寧にとった本格的な味わいの自信作です。

大阪人はケチだというイメージがあるかもしれませんが、彼らは価値あるものには対価を払います。その代わり ...

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