この4月、牛乳石鹸共進社の5代目トップに就任した宮崎悌二氏。品質に定評があり、流通や消費者からの信頼も厚い同社だが、固形石鹸のトップ企業として広報活動に注力する方針を掲げる。
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牛乳石鹸共進社 代表取締役社長 宮崎悌二氏(みやざき・ていじ)
プラネットを経て、2006年牛乳石鹸共進社入社。営業、生産部門本社社長室などを経験した後、2011年取締役社長室長、2012年常務取締役社長室長、2013年取締役副社長。今年4月から現職。
固形石鹸にこだわり105年
牛乳石鹸は今年で創業105年を迎えました。これほど長い歴史を歩むことができたのは、古くからお付き合いのある卸店さまや小売店さま、お客さまが、当社製品の品質を信頼してくださっているからだと自負しています。
固形石鹸の市場は1991年をピークに年々下降傾向をたどり、その影響で固形石鹸から手を引いたメーカーも少なくありません。やはり当社でも液体石鹸の伸びが著しく、現在はほぼ固形石鹸と肩を並べるまでになっています。ただ近年、若年層を中心に再び固形石鹸の良さが見直されはじめています。今後も牛乳石鹸は固形の石鹸にこだわり続けていきたいと思っています。
人を磨くことが製品を磨く
私自身は今年4月に父の跡を継ぎ、社長に就任したばかりです。正直、トップに就くタイミングは予想していたより早かったのですが、せっかく機会を与えられたわけですから頑張ってみようと思い引き受けました。
牛乳石鹸は本当に流通の皆さまから可愛がられているブランドだなと実感しています。よく当社の社員は真面目だ、正直だと言われます。会社をつくるのは人ですから、社員をそのように思ってもらえるのは大変ありがたいことで、信頼されているなと感じますし、だから可愛がっていただけるのかなとも思います。社訓にも「製品の人格化」という言葉があります。つくり手の人格が製品に反映されるとすれば、「人を磨くこと=製品を磨くこと」であり、それが結果的にお客さまの信頼につながるという考え方です。
当社は年に4回、朝礼を実施しているのですが ...