広告マーケティングの専門メディア

           

REPORT

北米発、新たに登場したマーケティング特化型カンファレンス

森 直樹氏

毎年、米国・ラスベガスで開催されるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)をはじめ、マーケティングに影響を与える世界の最先端のテクノロジー事情を現地に飛び、キャッチアップし発信してきた電通の森直樹氏。同氏が今年4月に初開催された北米のカンファレンス「POSSIBLE」に参加。主要なセッションの様子をレポートする。

左からNetflix Head of Brand PartnershipsのAarti Thiagarajan氏、中央はM General Director, Global and Marketing ServicesのHeather Stewart氏。

この4月、北米でマーケティング特化型カンファレンスが誕生した。その名も「POSSIBLE」。4月でも陽気な常夏を感じさせるマイアミで初開催されたこのイベントは、公式情報によると、マーケティング・コミュニケーション、テクノロジーの未来に対し、トップマーケターが5,000人以上集う北米最大規模のマーケティング特化型カンファレンスだという。最初の開催となった今年、85社以上の協賛により開催されることとなった。

イベントでは、米国の様々な企業のCMOをはじめ、イーロン・マスク氏やロックスターのジョン・ボン・ジョヴィ氏などユニークな登壇者が登場し、イベントを盛り上げていた。本イベントでは、米国のCMOや広告業界の有力者による広告やマーケティング、アドテクから、Web3やAIに至るまで幅広いテーマが取り扱われていた。

NetflixとGM 壮大なパートナシップ

まずは、GM General Director, Global and Marketing ServicesのHeat her Stewart氏とNetflix Head of Brand PartnershipsのAarti Thiagarajan氏による対談「Reimagining Modern Brand Partnerships」から紹介したい。このセッションでは、今年の始めに発表されたGMとNetflixによる強力なブランドパートナーシップのケースが紹介された。

この事例は、GMが米国でのEVに対する意識を変革させ、普及を拡大させることを目的とする取り組みである。ここでは、Netflixで制作された映画やムービーを取り入れて、EVに光を当て、誰もがEVに乗るというインスピレーションを創発し、EVの存在感を高めるコンテンツが紹介された。

セッションでは、GMとNetflixのパートナーシップを成功させるためには、GMは先進的なEV製品を提供するためのあらゆる企業努力を行ったと説明された。例えば、本来はあり得ない、販売店の店頭に並ぶ前の走行可能な最新のEV車・・・

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

REPORT の記事一覧

北米発、新たに登場したマーケティング特化型カンファレンス(この記事です)
マーケティング×DXで実現する ユーザー視点の企業変革 CMO X 研究会レポート
マーケティングは経営のエンジン 変化に対応する連携の在り方
求められるのは、これまでにない価値提案 自社ならではのブランド体験を構築するには?
イノベーションを伴う市場創造 BXにおいてCMOが果たすべき役割とは?
マーケターのコミュニケーションスキルで、DEI推進を手段に企業にイノベーションを!
継続する「カルチャー」に必要なものとは?マーケターとカルチャーのこれからの関係
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する