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人が「メディア」になる時代 インフルエンサーマーケティング

発信者の世界観を壊さない インバウンド施策での海外の口コミ活用

山口 豪氏(パルコ)

2014年頃より、インバウンド向けのプロモーション施策で売上を伸ばしてきたパルコ。この数年で同社のインバウンド施策はどのような変遷をたどってきたのか。施策の中でインフルエンサーマーケティングにも携わってきたパルコ CRM推進部業務課長の山口豪氏に話を聞いた。

名古屋パルコでのインフルエンサーによるLIVE配信の様子。「名古屋パルコ凄いね、行ってみたい」などのコメントが流れた。

国の文化によって違う口コミが拡散するSNS

国内でファッションビル「PARCO」を18店舗展開するなど、都市部を中心に商業施設のプロデュースを行っているパルコ。同社がインフルエンサーを活用した施策に注力し始めたのは2015年頃から。同社では前年からインバウンドプロモーションに力を入れており、その一環としてインフルエンサーマーケティングを実施。PARCOへの来訪客の主流だったタイや香港から現地のインフルエンサーをPARCOに招き、取材してもらったことをSNSで発信してもらう施策を行っていた。

その後も単発の発信で終わらないよう、同じインフルエンサーを渋谷・札幌・福岡など複数のPARCOに招待し、継続的な情報発信をすることでアンバサダー的な役割を担ってもらうことを狙った。「2015年当時は、フォロワーが80万人ぐらいだった方が、今や400万人を超え、その国でトップクラスのインスタグラマーになった方や、のちにタレントとして活躍するような方にもお越しいただいていました」と、インバウンド施策にスタート時から携わるパルコ CRM推進部業務課長の山口豪氏は振り返る。

取り組みを進めるうちに、国ごとの文化の違いが見えてきたとも話す。「タイではあまりテキストが読まれないため、ブログよりInstagramが効果的というように、その国で最も使われているSNSで情報発信することが重要であると実感しました」 …

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