発信者の世界観を壊さない インバウンド施策での海外の口コミ活用
2014年頃より、インバウンド向けのプロモーション施策で売上を伸ばしてきたパルコ。この数年で同社のインバウンド施策はどのような変遷をたどってきたのか。施策の中でインフルエンサーマーケティングにも携わってきたパルコ CRM推進部業務課長の山口豪氏に話を聞いた。
人が「メディア」になる時代 インフルエンサーマーケティング
時計ブランドにおいて世界観を重視した広告展開を行ってきたカシオ計算機。他の国内時計メーカーと異なり、タレントを起用した広告はあまり打たない方針だ。そんなカシオ計算機が、積極的にインフルエンサーを活用する理由、その戦略の背景とは何か。時計全般のプロモーションを行っている、カシオ計算機 営業本部 時計プロモーション部 部長の上間卓氏に話を聞いた。
「G-SHOCK」、「BABY-G」などの人気の時計ブランドを抱えるカシオ計算機。スマートフォンが普及し、時計自体の役割が奪われつつある中でも、同社における個人向けの時計事業は成長を続けているという。「G-SHOCK」は発売以来累計で1億個販売するなど、世界中に多くのファンを抱え、独自の市場を形成してきた。
なぜ、若者を中心に腕時計を着ける習慣が減る中でも、カシオ計算機は成長を続けているのか。理由のひとつには、ブランドの構築が挙げられる。そしてその背後では、インフルエンサーを起用した施策が行われている。
例えば、「おしゃれなアクティブウーマンのためのタフ&クールウオッチ」を掲げる女性向けブランドである「BABY-G」では、インフルエンサーの活用を積極的に実施している。カシオ計算機 時計プロモーション部 部長の上間卓氏は施策について「インフルエンサーマーケティングをただ販売促進として捉えるのではなく、ファンづくりのきっかけと考え実行している」と話す。
「いまの若い方と時計ブランドの間には距離がある。自分たちには関係ないと考えているので、その距離を縮めるために、インフルエンサーの方に間に入ってもらっているのです」と上間氏 …