情報が自分ごとになっていく
VR元年と言われた2016年。VRコンテンツの提供数が増加し、専門的な制作コストも抑えられるようになった。個人レベルでも簡易なコンテンツ作成とスマートフォンと専用ゴーグルでVR体験が簡単にできるようになったことから、VRによる「没入感」の体験者は日増ししている。現時点ではゲームや映像などを360°コンテンツとして体験するものが多い。没入感のある映像体験は写真や映像と説明が組み合わさった情報体験よりも自分ごととして受け止める傾向強いため、キャンペーンとの相性も良い。国連はシリアの現状を世界に発信するために、難民少女のドキュメンタリー『Clouds Over Sidra』を作成した。この映像を体験した6人にひとりが寄付を行ない、当初の想定をはるかに上回る38億ドルもの寄付が集まったという。VR体験にかかるコストは今後も低下していくため、良質なコンテンツや …
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