主要企業の宣伝部門のプロフィールを大解剖
時代の変化に合わせて、宣伝部門が関わる領域は広がり続けている。こうした中、組織の規模感や就業スタイル、人的リソースの配分はどうすべきか。まずは宣伝部門のプロフィールをまとめた。
宣伝部門の組織と実態2016
宣伝関連部門の今年の注力領域や、組織づくりに関する考え方を聞いたアンケートへの回答を一覧で紹介する。回答項目は、
(A)2016年に注力したい施策・領域(最大3つまで)、
(B)マーケティング・コミュニケーションに関する現状の課題や今後の展望、
(C)広告宣伝費の増減見込み、
(D)特に注目している媒体(最大3つまで)、
(E)管轄業務と担当人数配分、
(F)部員数と平均所属年数、
(G)宣伝部門に求められている機能・役割。
エネルギー自由化に伴い、家庭用分野での電力小売りに進出し、お客さまの獲得に力を入れています。
商品での差別化が難しくなり、かつ消費者ニーズの多様化が進む昨今、短期的な商品の売上向上だけでなく、長期的な企業ブランド力向上にも資するコミュニケーションが求められていると感じる。
東京ガス 広報部広告グループ 広告担当部長 桑名 朝子(くわな・あさこ)1994年東京ガス入社。支社広報、法務室、法人営業部などを経て、2013年より広告宣伝を担当。2014年より現職。 |
短期的には、海外市場におけるコーポレートブランドの認知向上を課題として、現地販売会社と連携したコミュニケーション活動を行っていきます。中長期的には、新興国ブランドの台頭に対して自社ブランドのプレゼンスを明確にしていきたいと考えています。また、自社内でのブランドロイヤリティの醸成も中長期的な課題として考えています。
業界内のイメージヒエラルキーがあり、また当社は、競合他社同様の出稿量を投下することが難しい。よって出稿量のみに頼らず、自社の持ち味を生活者に刺さるクリエイティブで表現し、さまざまなメディアをフル活用して発信することで、広くブランド体験の場を演出していく必要がある。
東洋ゴム工業 広報企画部 ブランド推進チーム チームリーダー 2003~2011年に三洋電機 海外宣伝担当、2012~2013年にパナソニック エコソリューションズ社 海外宣伝担当を経て、2014年より現職。コーポレートブランド担当。趣味はビール。
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コミュニケーション施策を含む、全社的なマーケティング力の向上においては、人材の成長が不可欠です。「今年注力したい施策・領域」について ...