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流山市役所にはなぜ、「マーケティング課」があるのか?

流山市

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「恋届」はWEBサイトでダウンロードし提出できる。市役所への持ち込みも可。

市長がマーケティング研修も

2月14日、千葉県流山市役所3階にて婚姻届ならぬ「恋届」の受付がスタートした。想いを寄せる恋の相手(あるいは恋人にしたい相手)の名前のほか「告白予定日」など願いや想いを記入して提出するもので、4月中旬時点で届出数は累計9300件を超えた。「既に10~20代の若者世代を中心に200人以上が市役所を訪れています。そのうち約6割が市外からで、遠方では大分県から足を運ぶ方もいらっしゃいました」とマーケティング課でメディアプロモーション広報官を務める河尻和佳子氏は反響を説明する。

「恋届」は市の認知やシビックプライド醸成に向けてのフィルムコミッション事業の一環であり、流山市内をメインロケ地とした映画『百瀬、こっちを向いて。』の公開(5月10日)に合わせ企画された。「市では子育て重視の施策を実施してきましたが、一部の報道で少子化対策と誤解され『恋届は少子化対策の一環ですか?』と聞かれることも。そんなことは全く狙っていたわけではありません(笑)。結果的に、これまで接点のなかった若年層が流山市を知る契機になるという相乗効果が生まれています」。

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