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「リアルのネタに勝るものなし」。ガリガリ君の赤城乳業がデジタルを使わない理由

赤城乳業 萩原史雄

SNSを使った発信に力を入れたとしても、必ずしもソーシャル上で話題にしてもらえる機会が増えるとは限らない。ネット上で話題を振りまき続ける赤城乳業は、実はSNS公式アカウントを持っていない。「リアルの面白いことに勝るものなし」という強い信念のもと、存在感を発揮し続ける秘訣とは。

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発売直後に販売休止となったコンポタ味の販売再開を記念して実施した「箱根小涌園ユネッサン」とのコラボイベントも話題になった。ユネッサン内にコーンポタージュの香りが漂う浴槽「ガリガリ君コーンポタージュ風呂」が出現し、WEBメディアやSNSでも話題となった。

直近10年間で販売個数が3倍以上に拡大し、2012年は過去最高の4億3800万本、2013年は4億8000万本を記録したアイスキャンデー「ガリガリ君」。ご存じ、2012年9月に発売した「コーンポタージュ味」がWEBを中心に大きな話題となり、発売3日で販売休止となるほどの大ヒットを記録したことは記憶に新しい。

ネットにおける口コミ拡散を重視しながらも、WEB上での能動的な情報発信を行っていないのが赤城乳業の特徴だ。SNSを活用する企業が増え続けるなかで、長期的に運用する公式アカウントは「設けない」という方針を明確にしている。「主体的な情報発信のために活用しているWEB・デジタルメディアとしては、自社サイトと2006年に開設したファンクラブサイト『ガリガリ部』、その会員に2週間に一度の頻度で配信するメールマガジンくらい。WEBメディアは基本的に、私たち企業側が情報発信をするためのものではなく、ファンを含む一般生活者が話題を伝播させていくためのものだと捉えている。話題化させるために特別なコミュニケーション設計を組むのではなく、面白いネタ・コンテンツを提供し、それを生活者にどれだけ拾ってもらえるかが勝負。2005年頃、ブログマーケティングが注目されていた時から、『第三者に話題を広げてもらう』ことを重視してきた」(萩原氏)

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