情報収集、さらに購買と消費者の日常生活がオンラインにシフトしていく中、従来のマス広告だけでなく、オンライン空間でもブランドとの接点をつくる必要が生まれている。具体的に何から始め、どのような指標で活動を評価すればいいのか。SNS活用のパイオニアである伊藤ハム「ハム係長」のケースを聞く。
1月1日、フェイスブックに画像をアップした年賀状は、ハム係長直筆のコメント入り。ハム係長へのプレゼントを送ってくる人もいるほど、“濃い”ファンが集まるGREEでは、このコメント入り年賀状を30人にプレゼントした。
企業のSNS公式アカウント運用の代表例として知られる伊藤ハム。「ハム係長」をアイコンとした同社のソーシャルメディア活用がスタートしたのは2011年4月1日で、今年3月で丸3年を迎える。フェイスブックのファン数(いいね!数)は2014年1月現在で6万5300人超、GREEのファンは3万6000人超となっている。「草の根的な取り組みではあるが、着々とファンを増やしてきて、ハム係長が愛されるキャラクターになりつつあることを実感している。経営に寄与する規模とまでは言えないが、購買への影響も徐々に出てきている」と話すのは、一貫して運用を担当してきた関澤氏。
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