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多様性認め合い個々の可能性を拡張する、ポーラのサステナビリティ活動

ポーラ

先進企業は事業においてサステナブルな取り組みをどのように実践、発信しているのでしょうか。社会貢献活動を軸に精力的な取り組みをする知花くらら氏が経営者にインタビューする不定期連載です。

インタビュアー
モデル
知花くらら(ちばな・くらら)氏

沖縄県出身。上智大卒。2006年ミス・ユニバース世界大会準グランプリ受賞。元国連世界食糧計画(WFP)日本親善大使、2022年まで約15年活動。2021年京都芸術大建築学科卒、2022年二級建築士に合格。2児の母。

ポーラ
代表取締役社長
及川美紀(おいかわ・みき)氏

1991年ポーラ化粧品本舗(現ポーラ)入社。子育てをしながら30代で埼玉エリアマネージャーに。2009年商品企画部長。2012年に執行役員、2014年に取締役就任。2020年1月より現職。

知花さんが国連の活動の際、ケニアの女性にネイルを施したら喜ばれた話題で盛り上がった。「自ら行動するエネルギーを保つためにも、美容を含め自分らしくあることは大切」と及川社長。

受け継がれるお手渡しの精神

及川:ポーラは2029年に創業100周年の節目を迎えますが、創業以来「お手渡しの精神」を大切にしています。

知花:どのような意味でしょうか。

及川:「最上のものをお一人おひとりにあったお手入れとともに直接お手渡ししたい」という想いを指します。背景には、創業者の鈴木忍が手の荒れた妻のためにハンドクリームを独学でつくったという創業エピソードがあります。事業もお客さまの家に直接立ち寄り、1対1でコミュニケーションをする訪問販売からスタートしました。現在は、店舗でのカウンセリングやECサイトでの販売などに形を変えていますが、その想いは受け継がれています。

知花:ポーラはまさに、やさしさと愛情から生まれたんですね。

及川:お客さまのお話を聞くときに大切にしているのは、肌のお悩みではなく「なりたい肌の状態」を聞くこと。「今後どうなりたいのか」、そのために「どんな商品をどのように使用していただければ良いのか」など、お一人おひとりに寄り添うことを心がけています。

知花:私も出産や育児など目の前のことに精一杯で、肌について「こうありたい」と思う余裕がなくなってしまって…。

及川:仕事や家事・育児などが重なると、自分のことを後回しにしがちな女性は多いと思います。肌だけでなく、キャリアプランや家族とのあり方なども同様。そこでポーラでは、誰もが自身の可能性を諦めずに能力を発揮し、主体的な選択をすることで、自分らしい人生を過ごすことを応援する活動「Beyond Action」に取り組んでいます。

「女やったら、あきませんか」

及川:「Beyond Action」をはじめD&I活動を推進する原点にあるのが、ポーラと委託契約をし化粧品の販売を担っているポーラ ビューティーディレクター(以下BD、当時はセールスレディー)第一号の誕生エピソードです。1937年、セールスマン募集の張り紙を見たある女性が「女やったら、あきませんか」と、男性しかいなかった営業所の門を叩きました。女性の勇気やエネルギーに加え、その申し出を「面白い」と受け入れた男性社員の姿勢、また入社後の彼女をサポートする体制。この3つこそがD&I活動には必要です。

知花:私が国連の日本親善大使として、女性のエンパワーメントの支援を行っていた多くの地域では、「女性は弱い存在」と捉えられていて。でもエンパワーメントプログラムを受けて、女性が自ら収入を得られるようになると目の輝きが大きく変わるんですよね。

及川:「私にもできるんだ」と気付き、自らに可能性を見いだすことが第一歩。そのためには周囲のサポートが重要です。日本では、選択肢はあるのに子育てや家事などを優先するために、可能性を閉ざしている女性が多いと感じています。「Beyond Action」では、男女一丸となって誰かの可能性を切り拓くアクションを行っていきます。

知花:マサイで出会った小学校の校長先生をしている女性は、「もっと勉強がしたい、と結婚前夜に逃げ出したから今がある」と。文化や慣習の枠を飛び越え、学ぶことへの情熱だけで突っ走ってきた彼女を思い出しました。

及川:意思を表明し従来の規範を超える、まさに「Beyond Action」ですね。

ポーラが1929年に創業した当時、セールス担当者はすべて男性。そんな中、京都の営業所へひとりの女性がやってきた。「女やったら、あきませんか」。これが、女性活躍を含むポーラのD&I活動の取り組みの原点となった。

地域女性のエンパワーメント

及川:「Beyond Action」では、健康を土台に、3つの軸(Empowerment・Equity・Education)を推進しています。中でも注力しているのが「地域女性のエンパワーメント」。BDの仕事を地域へ積極的に提供していることもアクションのひとつです。美容知識がなくても、仕事に必要な知識の学習と技術講習といった勉強の場を提供し、ポーラ社員によるサポート体制を整備しています。裁量で働き方をデザインできるように挑戦のハードルを下げ、意志さえあればはじめられる仕組みとしています。

またBDが個人事業主として法人化することの支援も行っています。その企業が地域の女性を雇用・育成できるようになると、地域にいる女性の経済的な自立につながり、女性活躍と地域活性の双方が実現できると考えています。

知花:経済的な活動と社会課題の解決がリンクしており、説得力があります。

及川:社会貢献は企業活動と異なるものと捉えられがちですが、社会にいかに貢献ができるかを考えた上で企業活動を推進すると、企業の存在理由が明確になります。

ポーラ100周年を機に「私と社会の可能性を信じられる、つながりであふれる社会へ。」とビジョンを掲げ、実現するための行動スローガンを「We Care More.世界を変える、心づかいを。」に設定。可能性を拓くには人とのつながりが大事であり、目の前のひとりを救うことの連鎖を「世界を変える、心づかい」と表現しました。D&Iをはじめ、人とのかかわりを大切にすることで、最終的にポーラのサービスや商品が伝わると考えています。

知花:特に出産や育児は孤独になりがち。人とのつながりは重要ですね。

及川:語っているのは理想ですが、理想を掲げなくては今の姿からは変わりません。誰かの可能性を信じて背中を押しながら、また自分たちの可能性を信じ、目の前の「We Care More.」でできることを推進していきたいです。





“社会貢献を考えた上で企業活動を推進すると、企業の存在理由が明確になります”





“経済的な活動と社会課題の解決がリンクしており、説得力があります”



    お問い合わせ

    株式会社ポーラ
    www.pola.co.jp
    〒141-8523 東京都品川区西五反田2-2-3
    TEL:0120-117111(いいないいひと)

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