生産性の向上に向け、従業員の「健康管理」に経営視点で取り組む動きがある。中でも、システム開発会社の日本ナレッジスペースはユニークな健康支援の制度を次々と設け、プレスリリースなどでも発信、業界イメージを払拭しようとしている。
具体的な制度で意識向上
同社では松岡竜邦代表自らが「健康経営エキスパートアドバイザー」の資格を取得し、健康増進を率先垂範する。力を入れる理由は、松岡代表がまだ一般企業の営業職だった当時、1日中デスクワークが続くシステムエンジニアの様子を見ていたこと。運動不足や体調不良、疲れが高まっている人が多く見受けられたことから、システム開発会社の創業にあたり、健康への意識を呼びかけるだけでなく、積極的にシステムエンジニアの健康をサポートする制度(図参照)を打ち出すことにしたという。
図 従業員の健康を支援する制度の例
オーダーメイド枕
睡眠の重要性に着目し導入。稼働時間の管理によって確保した余暇時間を睡眠時間に充ててもらうとともに、睡眠の質向上を支援することを狙い、希望者にオーダーメイド枕(3万8000円相当)をプレゼントする施策を行ったところ、全社員が...
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