数値から社会現象を読み解く、社会経済物理。客観的なデータから浮かび上がる社会の雰囲気は、広報戦略を練る上でのヒントを与えてくれます。
先月号に「自社の公式Twitterアカウントの運用」は5割超というアンケート結果が掲載されていました。広報関連業務においてSNSにおける情報発信は年々、存在感を増しています。しかし自社が発信した情報が、どのような「カタチ」をして、受け手に届いたのか把握する機会は少ないのではないでしょうか。
カタチという点で、ここではネットワークを考えます。Twitterの場合、ユーザーをノード(点)、リツイートをリンク(線)で表します。原稿執筆時点で話題のトピックに関するツイートで、情報拡散のカタチを比較してみましょう。図は「鬼滅の刃 柱合会議」を含むツイートと「コロナワクチン 死亡」を含むツイートを集めて、それぞれ一番大きい塊(最大連結成分)を可視化したものです。データを絞り込むために、それぞれ関連する単語をつなげて、2020年12月時点に収集したデータを用いています。
データ分析協力:筑波大学 システム情報工学研究科 浅野翔
「鬼滅の刃」の中心にいるのは...