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SNSで「買いたい」をつくる方法

SNS担当者が今知りたい「Threads」の活用可能性

本門功一郎氏(一般社団法人SNSエキスパート協会)

米国時間7月5日、Meta社からテキストでつながる新しいアプリ「Threads(スレッズ)」。企業に活用可能性はない?ユーザーは何を主目的で利用する?個人情報保護の観点は大丈夫?など、さまざまな疑問が巻き起こっています。そんな「Threads」に関するSNS運用担当者の疑問のあれこれを、宣伝会議でSNS活用にまつわる講座講師も担当している本門功一郎氏に聞きました。

Q. UI・UXはTwitterと似ていますが、従来のSNSとは何が違うのですか?

A. コミュニケーションの空気感が異なる印象。

文字数は500文字まで/写真が最大で10枚投稿できるといった微妙な機能の差異はあれども、通常の投稿の他に引用リツイートができる点など、Twitterに似た点が多い印象です。

ただ、あくまで個人的な感覚では、Twitterとは投稿の空気感が異なると思っています。

ThreadsはInstagramと連携されているので、本来であればInstagram上でつながりがある人同士で会話やコミュニティが形成されるはずですよね。それならInstagramで繋がっていればよいのでは?と思うところですが、テキストベースのThreadsという存在が生まれたことで、Instagramでは見ることのなかった意外な交流が生まれていると思います。

Q. Threadsの商用利用は可能ですか?

A. 可能だが、今後も更新されるであろう利用規約の確認は必須。

結論、Threadsで商用利用は可能というところで落ち着いていると思います。

リリース時点では「商用利用ができないのでは?」という情報を見かけた方がいたかもしれません。ここでいう「商用利用」とは、「詐欺や犯罪における利用が不適切」という話です。

これはThreadsに限った話ではなく、企業が公式アカウントをもって発信することについては問題がないと結論づいているかと思います。そのため、公式アカウントを立ち上げて、発信するという点では、他のSNS同様、問題ないと思います。

しかし、ステマやインフルエンサーマーケティングにおける「PR表記の有無」などについては、Threadsの利用規約とは別で必要になると考えられるのでその点は注意が必要です。同じくMetaから展開されているInstagramでは、比較的プレゼントキャンペーンへの規制が厳しいです。現時点では、Instagramの利用規約が適用されるので、注意しましょう。つまり、商用利用はOKであるものの、各SNSで守らなければいけないルールは、当然今後Threadsには適用されると思いますので、気をつけなければなりません。

Q. 商用利用ができるのだとしたら、企業はThreadsをどう活用すればよいのでしょうか?

A. 今は活用目的を考えず、とりあえず始めてみて、検証するのがおすすめ。

現状の企業の利用状況を見ると、Instagramでの投稿をそのまま流用している印象があるので、今はスモールスタートで、検証期間として活用してみるのはアリだと思います。いきなり商用目的で利用するのはハードルが高いですよね...

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