オートバックスセブンとP&Gは10月1日から、使用済みクルマ用消臭芳香剤の回収を、全国のオートバックス店頭で開始した。リサイクルした消臭芳香剤は反射板キーホルダーとなり、店鋪から近隣の小学校などに贈られる。手がけるのはテラサイクルジャパン。複数企業が参画するカー用品のリサイクルプログラムは、タイヤやバッテリーなどを除くと、日本で初めての取り組みという。

カー用品をリサイクル 交通安全に貢献
オートバックスセブンとP&Gは9月29日、使用済みクルマ用消臭芳香剤のリサイクルプログラムでのコラボレーション企画を明らかにした。企画を進めるのはテラサイクルジャパン(横浜市)。
全国のオートバックスグループ店舗563店に、専用ボックスを設置し、10月1日に使用済みクルマ用消臭芳香剤の回収を始めた。集めた芳香剤は、交通安全用の反射板キーホルダーとして再生する。キーホルダーは全国の小学校などに配布する予定。
使用済みクルマ用消臭芳香剤は、P&Gの「ファブリーズ・イージークリップ」にかぎらず、他社のものも回収する。
オートバックスセブンの小林喜夫巳社長は記者会見で、「回収数の目標数はとくに設定していないが、集客には寄与すると判断した」と話した。
「足を運ぶ理由が明確でなければ、いまやお客さまは来店しない。リサイクルに取り組んでいることを広く知らせることで、来店のきっかけの一つになるのではないか。クルマ用消臭芳香剤もさまざまなラインナップがある。回収後も比較検討いただき、手にとってもらいたい。これまでタイヤやオイル、バッテリーなどは店舗で回収し、リサイクルに回してきたが、一般のプラスチックの小物は、ほとんどが産業廃棄物となっている。当社では、人と車が調和した社会の実現を企業理念に掲げているが、カー用品を反射板に再生して交通安全に貢献するのは、理念にも見合った活動だ」(小林社長)
オートバックスセブンの2017年4月~9月の全店来店客数は1682万5000人で、前年同期比マイナス2.3%だった ...