買い物行動をデータで捉え、個々の消費者理解を深める
国内市場に大幅な成長が期待できないこれからの時代、大半のメーカーにとっては、従来からの売り上げ・シェア競争に加え、優良顧客の獲得競争が大きな課題となっている。そのためにどのようにデータを駆使するべきか。博報堂 博報堂買物研究所の前嶋誠一郎氏が解説する。
デジタル販促 瞬間を捉えて売上増
どんなふうにデジタルメディアを用いれば、うまく伝えたいメッセージを表現することができるだろうか。海外企業が実施したプロモーションアイデアの中から、アイデアにあふれるもの、つい引き込まれてしまいそうなものを集めた。日ごろのプロモーションやPRなどのアイデアを考案する際に、ヒントとして生かしてほしい。
「スニッカーズ」の新商品「スニッカーズ・クリスパー」のプロモーション。YouTubeではテレビショッピング風の動画を配信。「眠くてイライラするとき(Angreepy)」向けの商品として、サンドバッグに枕を付けた商品をアピールしてみたり、ネットモール「eBay」で、「宇宙飛行士のヘルメットとティアラを合体させたものを販売。この商品は「ボーっとしたお姫さま気分のとき」向け。Facebook動画では、一見、ミュージシャンが歌を歌っているようすの動画を配信。これは消音状態を解除するとイメージを裏切るような、ギャップのある動画だ。「スニッカーズ」は長らく、「ハラが減ってるキミは、いつものキミじゃない。」(You're Not You When You're Hungry.)キャンペーンを続けている。
今回の「クリスパー」もそのスピンオフと言える企画だが、新商品とあってインパクトを重視したようだ。
清涼飲料ブランド「ゲータレード」が …