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デジタル販促 瞬間を捉えて売上増

販促施策に取り組む前に理解すべき 消費における3つの構造的変化

Eストアー 代表取締役 石村賢一

経済産業省が2016年6月に発表した調査結果によれば、日本国内の消費者向けEコマースの市場は13兆8000億円(前年比7.6%増)。さらなる拡大が予想される市場にどのように向き合うべきか。Eコマースの開設から売り上げ向上を支援するEストアー 代表 石村賢一氏が解説する。

Eコマースに向き合う上で、小売業が理解すべきデータとは何か。2022年には、現在から2倍の市場規模に成長を遂げるとも試算されているECサイトについて、3つの視点からその構造を解説します。

1.購買は「売りに行く」から「買いに来る」構造になった

最初の大きな変化は、「売りに行く」から「買いに来る」構造になったということ。いまやスマートフォンが生活インフラにもなり、ショッピングにかかわる情報や行動形態そのものも、消費者の手のひらの中で完結します。

人が何かを消費する場合、情報を得るプロセスと、購買するプロセスに分けて考えることができます。情報についてはテレビや雑誌、新聞などのマスからデジタル端末を介した取得に移行しています。また情報自体も一次情報だけでなく、二次的な情報である口コミの存在感が、年々ソーシャルメディアの普及に伴って大きくなりました。ある領域についての素人の意見が、プロ並みの影響力を持つことさえ起きています。

他方、購買行動については、店舗に足を運んで購買するのと同様に、スマホなどを介し、いつでもどこでも購入できるようになりました。いずれも、消費者が手のひらの中で …

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