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レンタル・シェア文化を浸透させるためのブランディング

エアークローゼット/タイムズ24

必要なときに必要なだけ利用できる経済性や合理性が支持され、広がりを見せているレンタル・シェアリングサービス。車からファッション、スペース、スキルまでさまざまなカテゴリーでサービスが生まれている。ただ、なんとなく存在は知っているものの、一歩を踏み出すには至っていない生活者が多いのも事実。成長過程のサービスの最新プロモーションを取材した。

ELTを起用したキャンペーンで、サービスのイメージアップ
●エアークローゼット
/日常に溶け込むようなサービスを目指し、“空気感”を大切にするairClosetは、サービスイメージにマッチする人気音楽グループELTを起用した会員向けキャンペーンを実施。

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ELT(Every Little Thing)オリジナルボックスとメッセージ付きスペシャルカードが同封された。

シェアリングエコノミーのサービスとしては、日本ではカーシェアリングが2000年代初頭から始まり、14年には154億円の市場を形成している(矢野経済研究所調べ)。近年はファッション、スペース、スキルなどさまざまなシェアリングサービスが登場し、14年度の国内シェアリングエコノミー市場は前年度比134.7%の232.7億円である。今後も訪日外国人の増加に伴い、乗り物や宿泊のシェアリングサービスへのニーズが高まると同研究所は予測している。

成長市場ではあるが、サービス品質や安全性など信頼性への懸念からサービスが浸透するには至っていない。認知を広げると同時に、サービスの利便性や信頼性を高め、メジャー感をどう醸成していくかは課題だ。また、新しいサービスを利用することで暮らしがどう変わるのかを伝えることも重要である。自治体や企業との連携による接点強化と信頼性の確保、アプリ活用による利便性の向上などに取り組む企業を取材した。

洋服との出会いを増やす ファッションレンタルという選択
エアークローゼット

airCloset(エアークローゼット)は、女性向けの洋服をレンタルできるサービスとして2015年2月にスタート。プロのスタイリストが利用者の登録情報(サイズやファッションの好みなど)をもとにコーディネートした3点が自宅に届けられ、月額9800円(税別)で何度でも交換できる。送料・クリーニングは不要だ。

ファッションレンタルといえば、礼服やパーティドレスなど、特別の機会にしか着ない服を借りるという節約の側面が強かった。一方、airClosetは普段着のレンタルであり、しかも借りる服を自分では選べない。従来のレンタルにはなかった発想だが、そこにこそ「自分では選ばない新しい服と出会い、ファッションをより楽しんでもらいたい」(エアークローゼット 代表取締役CEO 天沼聰氏)というサービスのこだわりがある。

気に入った洋服は、買い取ることもできる。借りて気に入った洋服だけを購入すれば、買い物の質をより高められるというわけだ。「店舗やECに加えて、レンタルからの購入という新たな選択肢を提案したかった」と天沼氏は話す。

利用者は30~40代が中心で、月に2~3回(6~9着)の利用が多いという。継続率は高く、洋服の購入も増えている。時にはコーディネートが利用者の好みに合わないこともあるが、利用者の感想をその都度スタイリストにフィードバックすることで、好みへの適応が高まっていくという。利用者からは、「新しいデザインや色に挑戦するきっかけになった」、「airClosetで出会った新しいブランドの洋服を実店舗でも購入した」などの声が届いている。

このようなサービスは、アパレルブランドにとっても販路拡大のチャンスである。airClosetが目指すのは …

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