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やる気をどう引き出す?子ども向け教育サービスのプロモーション(前編)

Z会/明光ネットワークジャパン

子ども向け教育サービスの生徒・会員獲得プロモーションが1年のうちで最も盛り上がるのが、新年度のスタートを目前に控えた今の時期である。動画やオリジナルキャラクターを活用した集客法、タブレットを活用した子どものやる気を高める学習スタイルなど、最新のプロモーション事例を紹介する。

教育の現場でのIT活用が進み、ITの特性を生かした新しい学習サービスや、既存のサービスにIT活用のメリットを補完した新たな仕組みの構築、さらにはプロモーションにおいても動画やSNSを活用した動きが顕著になっている。

子ども向けの教育サービスは、少子化の進行によって対象人口が減少し続けており、競争が激しい業界である。そのような中で、新しい技術や手法を取り入れながら会員・生徒の増加を目指す通信教育、塾、プログラミング教室の取り組み事例を紹介する。

ハリウッド並みのウェブ動画で新講座を告知
●Z会
/論理的思考を体感できるストーリーや映像美に徹底的にこだわることで、新講座登場のインパクトを演出。賛否両論のラストが用意されており、最後まで目が離せない動画になっている。

ハリウッド級のウェブ動画で新講座登場のインパクトを演出
Z会

Z会の通信教育は、この春より、2021年に予定されている新大学入試制度の導入を見据えた新講座「総合」を開講する。新大学入試では記述式問題が導入されるほか、思考力や判断力、表現力が評価される形に変わる予定だ。そのことを踏まえ、新講座では、「自分で課題を発見し、解決する力」などこれからの社会に必要な資質や能力の養成を目的とする。まずは中高一貫コースの新中1・中2生でスタートする。

新講座のプロモーションとして実施しているのが、「正直村と嘘つき村」というタイトルのウェブ動画だ。真実しか言わない人々が住む正直村と、嘘しか言わない人々が住む嘘つき村を舞台に、「総合」で養成を目指す能力の一つである論理的思考力を問うドラマになっている。

この動画が、「ハリウッド映画並みの壮大なスケール」とインターネットで話題だ。約4分にも及ぶ長さで、見ごたえある映像に仕上げられているが、その狙いについて「時代の変化に伴い必要な“学び”が変わるなか、『Z会が新しい試みを始めた』というインパクトを与えたかった」と話すのは、Z会 大学受験事業部プロモーション課 中高一貫担当主任の濱野なつ子氏。「単に『新講座が始まります』と伝えるだけでなく、論理クイズを映像化することで論理的思考を体験してもらい、興味を持ってもらおうと考えました」。

昨年12月の公開後、まず“ネット住民”が反応し、動画に関する投稿がSNSで相次いだという。現在、公開2カ月で動画再生回数は35万回を超える。とはいえ、ターゲットである中学生の子どもを持つ母親に届くには、もっと視聴される必要があると濱野氏は話す。「目標は100万回です。世間で話題になり、朝の情報番組などで取り上げられて初めて、中学生のお母さんたちにも届くと考えています」。

Z会では最近、プロモーションにおける動画の活用に積極的だ。14年にも、大学進学を目指す2人の高校生を主人公とした新海誠監督の受験生応援ストーリー「クロスロード」をウェブで公開したところ、これまでに250万回以上再生されている。「ストーリー性の高い動画は、見る人の興味を喚起し、共感を得られるという点で効果が高い」とプロモーション課WEB 担当 主任の中武緩子氏は話す。

アニメーションで受験生への応援メッセージ
●Z会
/新海誠監督とのコラボレーションによるウェブ動画は、10代のみならず30代女性にも人気。公開後2年以上経った今も、受験シーズンには再生が繰り返されている。

ターゲットの興味関心を高める仕掛けと動線の工夫

「総合」のプロモーションにあたっては、次の2つの顧客グループに注目した。「新しい学び」には興味があるが「Z会」には興味がないAグループ、「新しい学び」にも「Z会」にも興味がないBグループである。新講座の受講者を増やすには ...

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