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企画実現のための「社内調整」お悩み相談室

社内で「変革」の推進が課題、どう進めていけばいい? 

下地寛也(コクヨファニチャー スキルパークシニアトレーナー)

販促担当者へのアンケートでは、6割が「社内調整」に課題を感じています。上司、他部署への依頼・交渉をもっとスムーズにしたい! そんな販促担当者のリアルな悩みに対し、社内コミュニケーションを円滑にするヒントをお伝えします。

今月のお悩み

社内で「変革」の推進が課題になっていますが、どうすればいいかわからず困っています。

これまでのやり方に皆が慣れていて具体的にどう考えていけばいいのでしょうか。

--------サービス業・マーケティング担当

全てを変革したやり方にする必要はない

「組織の変革を推進しよう」「現状を打破するイノベーションが必要だ」など、あらゆる企業にとって「イノベーション(変革)」は避けて通れないテーマでしょう。イノベーションとは技術革新のことですが、現在では新しいものを生み出すだけではなく、社内のしくみや組織のあり方を大きく変えるという意味でも使われます(これまでにない販促のやり方もイノベーションになります)。ところが厄介なことに「現状をまったく違った状態に変えていく」ということはわかるのですが、具体的にどのような形に、どのようなプロセスで変えていくべきかということがよくわからないわけです。

イノベーションの例えとして「馬車をいくら改良しても、汽車にはならない」という言い方がありますが、既存のやり方の改善をするのではなく、これまでのやり方とはまったく違った方法を考えることが必要なわけです。ところが、いきなりすべての馬車をストップさせてしまい、汽車に置き換えるような変革を推進してしまうとリスクが大きすぎますし、まわりの人がついてこれないということになるでしょう。既存のやり方に慣れている人にとって、未知のやり方はピンとこないものなのです。日本でも汽車が初めて新橋-横浜間を走っている姿を見て、多くの人はその素晴らしさを知るわけです。

つまり、なんらかの社内のしくみを変革しようとするならば ...

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