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企画実現のための「社内調整」お悩み相談室

シンプルなツールのデザインに理解が得られず困っています

下地寛也(コクヨファニチャー スキルパークシニアトレーナー)

販促担当者へのアンケートでは、6割が「社内調整」に課題を感じています。上司、他部署への依頼・交渉をもっとスムーズにしたい!そんな販促担当者のリアルな悩みに対し、社内コミュニケーションを円滑にするヒントをお伝えします。

今月のお悩み

シンプルなデザインに対して理解が得られません。

営業は常に派手なデザインを求めてきて、デザインの意図を説明しますが納得しません。

--------メディア・デザイン担当

営業ではなく自分が間違っているのかもと考えてみる

「もう少し色のメリハリを出すとか、文字を大きくするとか、目立つデザインにしてくれないかなぁ」。販促物に関する営業からのリクエストは常に派手な方向へ流れていくものでしょう。「いや、そうではなくて、この商品のコンセプトは、時代に流されずスマートに生きたい30代の女性がターゲットですから、色は抑え目で、メッセージもあれこれ言わずにシンプルにまとめる方が絶対にカッコイイんですよ」と心の中で思いつつ、「うーん、それじゃあ少しだけ調整しましょうか」と仕方なくデザインをいじって、どっちつかずの妥協案になってしまうこともあるでしょう。

仕事が終わった後も「あー、こんな派手な色を入れると原案の良さが台無しだなあ。なんで、営業はこのデザインの良さがわからないんだろう」と愚痴のひとつもいいたくなる気持ちもわかります。

ところが、少し引いた状況から見てみてください。ひょっとしたらわかっていないのは自分かもしれません。営業は売ることが仕事ですから、日々お客さまがどのようなモノに反応するかを肌で感じています。また競合品と比べられる状況で如何に自社の商品をPRするかに苦慮しているわけです。もちろん、デザインをする人もそのことは知っていると思いますが、優先順位が違うわけです。

この場合、デザイン担当者の論点は「(A)このデザインは商品のコンセプトにあっているか?」ということですが、営業の論点は「(B)このデザインは現場で競合と比べて売れるものになっているか?」ということです。一見、デザインの派手さについて議論しているつもりですが、実は話が噛み合っていないわけで、この論点のズレに気づかず互いに不信感を募らせているわけです。ちなみに、皆さんが社長ならAとBのどちらが大切というでしょうか?

2つの視点を組み合わせた議論をしよう

では対立構造を解消して…

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