生活になくてはならない存在となったスマートフォン。次第に利用者の層が厚みを増し、有効なコミュニケーションメディアとなってきた。2014年10月時点で国内ユーザー数5400万人に到達した会話アプリ「LINE」と、月間のべ利用者数5000万人超を抱える、料理レシピ検索サービス「クックパッド」、2つの巨大プラットフォームから、スマホを窓口としたコミュニケーションの変化を探る。
「LINE@」のイメージ。一般利用者にとっては、企業もLINE上の“友だち”と並列な存在となる。
LINE@、常連客と「友だち」 閉じたコミュニケーションにも活用
LINE「LINE@」
法人・個人問わずビジネス用途で使える会話アプリ「LINE」の公開型アカウント「LINE@(ラインアット)」の普及が進んでいる。2012年12月のサービス開始以降、累計の国内アカウント開設数が24万件を突破した。これまでサービス対象外だったEコマース事業者や、アーティストなどの個人でも開設できるようにした15年2月から約1カ月で10万件の伸び。拡大に拍車がかかっている。
利用者の業種も多様化しているが、半数以上を占めるのが、小売や飲食業に加え、アパレルや美容サービスなど地場に根ざした店舗だ。これまではクーポンの配信が主流で、そのためにLINE上でつながる「友だち」を集めるかが焦点だったが、活用のされ方にちょっとした変化が見え始めてきた。
LINE Business Partnersの長福久弘社長は …
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