販促担当者へのアンケートでは、6割が「社内調整」に課題を感じています。上司、他部署への依頼・交渉をもっとスムーズにしたい! そんな販促担当者のリアルな悩みに対し、社内コミュニケーションを円滑にするヒントをお伝えします。
今月のお悩み
メールを送っても、協力してもらえず困っています。
かかわる人が多い上に忙しい人が多く、メールを利用して企画を進めるしかないのですが、結局話が進みません。
--------メーカー 広報担当
口頭より難しいメールのコミュニケーション
多数の人と仕事をするときにメールでお願いすることは、もはや常識となっていますが、送っても返信がなかったり、ひどいときは読んでももらえません。
そもそもメールとは不完全なコミュニケーションツールです。本来、コミュニケーションとは
「(1)伝え手が情報を発信し、受け手が受信する」
「(2)受け手が受信したことを発信し、伝え手がそれを確認する」
これで終わります。フェイストゥーフェイスでは受け手の相づちや、うなずく様子を見て、伝え手は伝わったことを確認するわけですが、メールでは(2)が欠落します。開封確認つきメールを送る人もいますが、開いたことの確認で、内容を理解したことの確認にはなりません。
上司から「おい、相手に話は伝わっているのか?」と聞かれたときに「メールで伝えています」と返答しがちですが、「伝えた」と「伝わった」は違うわけです。多くの場合、メールを受けた側は「そんなメール来ていたっけ?」となっています。つまり、メールの方がフェイストゥーフェイスのコミュニケーションより難しいという意識をもって、この道具を使う必要があるでしょう。