販促担当者へのアンケートでは、6割が「社内調整」に課題を感じています。上司、他部署への依頼・交渉をもっとスムーズにしたい!そんな販促担当者のリアルな悩みに対し、社内コミュニケーションを円滑にするヒントをお伝えします。
今月のお悩み
企画について上司に許可を得るタイミングが難しくて困っています。
早い段階で企画の承認をもらおうとすると、決められたことしかできないですし、〆切間近で話すと大幅な変更をしなければいけないことがあります。
--------広告会社 営業担当
承認までの3ステップ報告を使い分ける
新しい販促企画を、例えば1カ月くらいで内容を詰めて上司に承認をとる必要があるとすれば、皆さんはどのようなタイミングで報告するでしょうか。〆切直前に承認をもらおうとして大幅な修正を言われたら困りますし、かといって生煮え状態の企画を持っていくと「もう少ししっかり考えたらどうだ」と言われそうです。
仕事ができる人は、上司への報告が上手です。どうしてあの人が説明すると毎回スムーズに承認されるのだろうと思ってしまいます。しかしよく見ると、そのような人は完全に詰まりきっていない途中段階の企画を上司に細かく報告しています。いきなり承認をもらおうとせずに、上司に「進ちょく確認」「相談」「承認」の三つの報告を使い分けて進めています。「進ちょく確認」とは、自分がどのように企画を進めているかを上司に理解してもらうことが目的。「相談」は、企画を検討するうえで迷うことがあり、上司にアドバイスを求めることが目的。「承認」は、企画を実行に移していいのか、許可をもらうことが目的です。
上司の立場になってみれば、担当者がしっかりと市場調査や課題認識ができているかをまずは知りたいもの。つまりそこまでの進ちょく報告をしてくれると安心です。そして上司は企画の中に自分の考えを少しは入れておきたいものです。つまり相談してほしいと思っているはず。早い段階にアドバイスをもらい反映しておけば承認をスムーズに得やすくなります。