「ともに生きる!ひろげよう防災の輪!復興支援キャンペーン」は、複数企業が共同で取り組む社会貢献型のプロモーション施策だ。参加メーカー9社と後援する流通関連5協会、運営を担うカルビーカルネコ事業部など、立場の違う企業同士が、参加店舗数1万店を目指し、どのように企画を進めているのか。東京・丸の内のカルビー社屋にて6月7日に開催された、企画実行委員会による定例会議に潜入した。
2012年6月19日の第1回から、ほぼ毎月開催している定例会議。参加率は毎回高い。この日の会議に間に合わせるため、カンロは前日に社内決裁を受け、メーカー9社目として初参加した。
店頭ポスター
<参加企業>大塚食品/マルハニチロ食品/佐藤食品工業/大塚製薬/三立製菓/白元/カンロ/三菱UFJリース(カーボンオフセット協力監修)※王子ネピア、カルビーポテトは欠席
<後援団体>日本スーパーマーケット協会/新日本スーパーマーケット協会/オール日本スーパーマーケット協会/日本チェーンドラッグストア協会※日本チェーンストア協会は欠席
<企画実行委員会・事務局>カルビー カルネコ事業部
参加メーカー・後援協会とも昨年より増加
今年で2回目を迎える「ともに生きる!ひろげよう防災の輪!復興支援キャンペーン」は、対象商品や販促ツールの小売店への納入数に応じた一定額が、東日本大震災の被災地における環境保護活動の支援に充てられる、9月1日の防災の日に合わせた施策。商品の納入1個につき1円をメーカーが、ツールの納品1点につき2円をカルビー カルネコ事業部が拠出し、環境省が運営する「J-VER(オフセット・クレジット)制度」を活用して、支援対象プロジェクトのクレジットを購入する仕組みだ。対象商品は防災に役立つラインアップとなっているため、消費者は対象商品を買うだけで、被災地を支援するとともに自身の防災準備をすることにもなる。昨年は全国で流通35社・1828店舗が参加し、約1カ月の売り場展開で181万8000円分のクレジット購入金額を拠出した。