同じテーマに向き合う父と子の視点と関係
「LIFEとlife」永井一正と永井一史の二人展
親子で「デザイン」という大きなフィールドに立ちながら、全く異なったアプローチでクリエイティブの解釈を広げ続けてきたグラフィックデザイナー 永井一正とアートディレクター 永井一史。
幾何学的な表現からグラフィックデザイナーとしてのキャリアをスタートさせた永井一正は、具象的な動物を描いたことを機に作風を大きく転換。いのちを追求する「LIFE」シリーズは、40年近く続くライフワークとなっている。一方、永井一史は博報堂を経て2003年にHAKUHODO DESIGNを設立。概念をデザインすることに価値と面白さを見出し、ブランディングを中心にさまざまな仕事を手がける。
そんな親子の企画が実現した本展では、永井一正による「LIFE」の中から、最初に動物を登場させた1986年のシリーズと最新作を展示。永井一史は、LIFEをテーマにグラフィックデザインとして生き物をどう解釈していくかに挑戦する。普遍的なモチーフをテーマにした新作ポスターや映像、対話テキストなどを通じて、2人の解釈の相違点と共通点、関係性が浮かび上がる。…