芸人であり漫画家矢部太郎の大規模展覧会
ふたり 矢部太郎展
人と人との間で起こる喜びやすれ違い、もどかしさなどの感情の機微を、優しいまなざしと穏やかな表現で描く、芸人であり『大家さんと僕』(新潮社)などの作品で知られる矢部太郎の大規模展覧会が開催中。
絵を描くことが好きだった矢部は、絵本・紙芝居作家である父・やべみつのりの勧めで、幼い頃から「たろう新聞」をはじめとする作品づくりに手を動かしてきた。本展では、「たろう新聞」や父の家族絵日記である「たろうノート」の現物を初公開するほか、現在の矢部が自身の親子関係を見つめ直して描いた『ぼくのお父さん』(新潮社)を紹介。当時親子で住んでいた東村山市での暮らしぶりを体感する映像インスタレーションも展示される。
展覧会のためにアクリル絵の具で描き下ろした約100点のほか、大家さんとの出会いから別れまでを描いた『大家さんと僕』のインスタレーションも登場。来場者自身が作中の名場面の一部となって楽しむことができる。…