Kumarba「クマーバ」
子育て世帯に人気のYouTubeチャンネル「クマーバチャンネル」。歌もののコンテンツを中心に、子どもが楽しめる内容で後発ながら登録者数を伸ばしている。企業やブランドと組む際に留意していることとは。
リピート視聴する音楽系のコラボが人気
2019年5月、モバイルゲームの開発・運営を行うアカツキが、ゲーム以外でオリジナルIPをつくるプロジェクトの一環で始まった「クマーバチャンネル」。現在はIPの創出やプロデュースを行う子会社として「Kumarba」を設立し、キャラクタービジネスの全般を担っている。クマーバが生まれた経緯について、IP事業部「クマーバチャンネル」プロジェクトリーダーの土本幹郎さんは、キッズ向けのキャラクター市場において、海外、特にアジア圏でのSNS発キャラクターの活躍や市場拡大に対し、そこで人気のある日本のキャラクターがいなかったことを理由に挙げる。
「市場に対して、日本では我々が先駆的にキャラクターを打ち出していきたいという思いがありました」(土本さん)。立ち上げにあたっては、子どもが愛着を持ちやすいフォルムや好きな動物など、さまざまな調査結果を反映。子どもに受け入れられるようデザインしていった。
コロナ下における、いわゆる"おうち時間"の増加も人気を後押しした。「開設から1年も経たずに新型コロナウイルスが蔓延し、行動制限の流れが加速しました。それに伴い、子どもも家で過ごす時間が増加。必然的に家でできることへの需要が高まったことから、乳幼児の動画コンテンツへの接触頻度が増えました。そのタイミングで登録者も伸びていきました」。
さらに、ターゲットとなる子育て世帯への認知が広まったことで、企業などとのコラボレーションも複数実現。ユニ・チャームなどの企業だけでなく、熊本県など自治体とのコラボまで広がっていった。