


ニコンは7月13日から、新たな企業広告の一環でテレビCM「できるって、無限。」篇の放映を全国で開始した。冒頭ではコーポレートカラーの黄色をモチーフとした空間に、カメラを構えた北村匠海が登場。「ニコンってカメラだけじゃないんです」と訴える。次々とアングルが切り替わり、ニコンの社員と半導体製造装置や再生医療用細胞など、多様な技術を紹介していく構成だ。近年は製品単位でのテレビCMの出稿はあったが、国内で企業広告を大々的に展開するのは約10年ぶりとなる。
2017年に創立100周年を迎えたニコンは、光学技術の会社として誕生した。現社名は前身の社名「日本光学工業」に由来する。「長年にわたり光学技術の研究開発を進めてきた一方で、ニコン=カメラの会社というイメージは根強い。若年層の認知度を高めたいという思いもあり、今回の広告で『光の技術を駆使する会社』という新しいイメージを打ち出そうと考えました」(デザインセンター コーポレートブランディンググループの川﨑純一さん)。
オリエンではカメラ以外の事業と若年層への認知度向上という2つの課題をクリアできる表現や、メディアプランを依頼。人材採用に繋がるかという点も重視し、複数社のコンペの中から決まったのが博報堂による提案だった。中でも企業ブランドを的確に表現していたのが「光の力で、不可能を超えていく。できるって…