給与前払いサービスを展開するJOBPAYが2月、テレビCMを開始した。テレビCM制作は2017年以来6年ぶりで、今回は原始人のような風貌の人々が工場で働くという不思議な設定だ。
骨付き肉の検品をする先輩(芹澤興人)が、後輩(森永悠希)から「給料日って何で月1回なんすか」と問いを投げかけられるシーンから会話劇が始まる。「だってそういうもんじゃん」「出た、思考停止」「え、止まってんの、俺の思考…」といったやりとりの後、「働いたらすぐ、キャッシュでお給料。」というナレーションとともに、2人はATMへ。月1回ではなく、給与の前払いが可能なJOBPAYのサービス特性を表現している。
今回はこの「基本」篇をはじめ、タクシー広告やYouTube広告用を含め計20パターンのCMを制作した。背景には、4月から労働基準法施行規則の一部改正により賃金のデジタル払いが解禁されるという変化がある。これにより、従来は現金・口座のみだった給与の支払いが決済アプリ経由などでも可能になる。給与の前払いサービスを展開してきた同社にとって追い風になるタイミングと考え、CM制作を決めた。「2月に社名とサービス名を『キュリカ(CYURICA)』から『JOBPAY』に刷新したので、その変化を周知するという目的もありました」と取締役 経営企画部長の小川幸士さんは説明する。
CMの企画制作は電通グループの...