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DIRECTOR'S WORKS

日清食品/カップヌードル 辛麺「フィギュアダンス 篇」

渡邉直

気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、日清食品「カップヌードル 辛麺」の「フィギュアダンス 篇」だ。

日清食品「カップヌードル 辛麺」の「フィギュアダンス 篇」。

中毒性のある動きや表情を模索

2022年に解散したお笑いコンビ・ピスタチオの2人のフィギュアが、日清食品「カップヌードル 辛麺」をバックに斬新なダンスを披露。最後は本人たちが登場し、麺を一口すすって持ちネタで締める⸺。ユニークなCMを世に多数送り出してきた同社だが、今回も“解散したコンビがフィギュアで登場する”という不可思議な要素が際立つCMに仕上がっている。

「カップヌードル 辛麺」のCM制作は2021年以来2年ぶり。前回は外国人の男性2人が独特なリズムの楽曲に合わせダンスを踊るというもので、今回はその続編となる。演出を手がけたのは渡邉直さんだ。当初は、ピスタチオ本人たちにダンスを踊ってもらう予定だったが、それだけでは前回の内容を超えられないのではないかと議論を重ねた。結果、2体のフィギュアがダンスを踊るコマ撮り方式での撮影が決定した。

肝となるフィギュアの制作はピスタチオの研究から始まったという。「2人が出していたDVDを見て、『ここの表情とここの手』などCMに使うシーンを切り取り、制作を依頼しました」と渡邉さん。限られた情報から...

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