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DIRECTOR'S WORKS

飲食店への端末導入による「余白」を表現 Squareの新テレビCM

大澤健太郎

気になるあのCMの演出やキャスティングについて、ディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、3月に放映を開始した、誰もが販売や決済を手軽に始められるよう商取引に必要なツールを提供するSquareのテレビCM「飲食店に余裕を。ビジネスに余白を。」篇だ。

「飲食店に余裕を。ビジネスに余白を。」篇(30秒)の絵コンテ。

前半と後半でトーンを変えた画づくり

飲食店の暗い店内でため息をつく店のオーナーと、オーダーシートやレジなどを段ボールに詰める従業員。「ビジネスを続けるって難しいですよね」というナレーションとともに、オーナーはエプロンを段ボールへと仕舞う。「でも」というナレーションに合わせて、従業員がポケットからSquareの端末「Squareターミナル」を取り出すと一転、店内が明るくなる。Squareの端末を用いることで、注文から決済までスムーズになった。最後には、皆で楽しそうに新メニュー開発を行っている。見た目はシンプルな端末が、飲食店のあらゆるシーンで多様に活用できることを描いた。

演出を手がけたのは、大澤健太郎さんだ。今回、競合コンペの企画段階からエージェンシーのmonopo Tokyoとともに参加。CMでは、Squareの端末を導入することで煩雑なツールを小さな端末に統一でき、“余白”が生まれることを情緒的に伝えている。

前半は映像や音楽のトーンを抑えることで気分が暗く不安な様子を印象付け、後半は端末を活用し生き生きと働いている...

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