新年を迎えるにあたり、主要な制作会社やクリエイティブエージェンシーのトップまたは責任者が登場。2023年の戦略や方針、テーマ・重点領域などについて一斉に回答をいただきました。
調査からユーザー理解を深めるプロセスを重視したクリエイティブ
コロナ禍や昨今の社会情勢など、ユーザーを取り巻く環境が目まぐるしく変化。ユーザーの消費動機が「欲求」から「共感」へとシフトし、「価値観」が多様化・細分化していく中、企業・ブランドは魅力的なイメージを形成するだけではなく、どのような価値観に寄り添えるかが重要になりました。マーケティング課題の中で仮説の精度を高め、クリエイティブで解決するために、ユーザーが何に影響を受け、どのような価値観を大切にしているかといった、価値観を軸に置いたユーザー理解を深めるプロセスを大切にしていきます。
社会課題に立ち向かう企業ブランドの支援
「ビジネスの発展と社会課題の解決」、その両立に取り組む企業が増加しています。ユーザーと企業の価値の共創が重視される中、クリエイティブの力でその関係をつくり、共に課題に向き合うパートナーとして伴走していきたいと考えています。理念やビジョンなどの構築、プロダクト開発支援、組織活性など、理念に共感するパートナーとして長期的な支援をしていくためにも注力したい重要なポイントのひとつです。
ユーザーを活性化するコンテンツとコミュニケーション
デジタルの進化によりブランドは「伝える」ことが容易になりました。しかしユーザーにとっては、情報過多で均質化された広告に触れる機会が増えたことも否めません。これからのブランドは、差別化、また情報に埋没しないため、ブランドの魅力を一方的に伝えるだけではなく、価値観に寄り添いながら気持ちを活性化させるためのコンテンツとコミュニケーションの開発が必要とされています。ユーザーと価値観を共感し合えるブランドづくりを企業と一緒に目指しています。

原宿サン・アド
クリエイティブ部 副部長/クリエイティブディレクター
後藤真也
クリエイティブを発揮する 領域の拡張とインパクトの創出
Droga5ならではの幅広いクリエイティビティ機会の創出は、東京オフィス設立当初から注力し続けているテーマのひとつです。広告領域に限らず、事業をつくる段階やイメージづくりだけではない実体のあるブランド体験づくりまで、「企業やブランドの価値を高めるためのクリエイティブとは何か?」を社内外のさまざまなパートナーと模索する1年にしていきたいです。
またグローバル規模でも通用するブランドを日本から生み出すために、クリエイティブがいかに貢献できるかを探ることも、今後の...