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主要制作会社トップに聞く 2023年の戦略と方針

制作会社トップに聞く 2023年の戦略と方針(3)

右脳事件、リクルート、電通クリエーティブX、morph transcreation

新年を迎えるにあたり、主要な制作会社やクリエイティブエージェンシーのトップまたは責任者が登場。2023年の戦略や方針、テーマ・重点領域などについて一斉に回答をいただきました。

EXPERIENCE Design.

ターゲットの「体験」を「デザイン」していくことが、クリエイティブの根幹かつ最も重要なテーマだと考えており、それが我々の使命だと考えている。ただコンテンツを制作するだけでなく、ターゲットの体験自体をデザインしていくことで、課題解決や目的達成に繋がるクリエイティブを行なっていく。また、これからのクリエイティブは、映像・Web・グラフィックといった「従来のフレーム」から解放され、あらゆる空間・オブジェクト・バーチャルが媒体化されていくため、我々のクリエイティブフィールドを拡張させていく。

5つのDesignフィールド

「EXPERIENCE Design.」というコンセプトのもと、以下の5つのフィールドにて「デザイン」を行なっていく。

・FRAME Design>映像など、従来のフレームに合わせたクリエイティブ
・SPACE Design>映像を軸とした空間演出クリエイティブ
・VIRTUAL Design>メタバースやXRを活用したバーチャル空間クリエイティブ
・COMPOSITE Design>複数媒体での複合演出クリエイティブ
・CONSULTING Design>クリエイティブコンサルや動画マーケティング

右脳事件
代表取締役
影山二郎


DesignOpsの推進

プロダクトを進化させていくにあたって、優秀なデザイナーの関与が必須になりつつあります。デザインを社内で効率的に浸透させていくにあたって、そのベースとなる活躍できるポジションの拡充や、やりがいを持ってもらうための仕組み・環境なども非常に大切です。今までも実践してきてはいましたが、今後は専門のDesignOpsチームを立ち上げ、より体系的に整備を推進していきたいと考えています。

デザイン職能の多様性拡大

リクルートのデザイン組織の特徴として、多種多様なプロダクト運営に携わるということが挙げられます。同じデザイン職能でも状況によって求められることが変わるため、同質のスキルセットや志向性を持った組織ではなく、より多様な人材が在籍する組織の方が、不確実な状況への対応能力が上がると考えています。役割定義、評価制度やキャリアパスなども含めて、個々人の多様性に合わせた選択ができる制度を検討しています。

デザイン価値の啓発

デザイン組織が担当しているプロダクトの事業指標への貢献は大前提としつつも、デザイン組織独自で管理する指標の構築を検討しています。その効果を...

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