講談社/漫画『スキップとローファー』「37色の赤面広告」OOH
スキローらしさとして「赤面シーン」に着目。喜びにも悲しみにも全力で向き合っているからこそ赤くなる顔を青春の瞬間と捉え、37種類の赤色に言い換えて表現。渋谷の駅空間を真っ赤に染め上げるビジュアルで、半年ぶりの新刊発売を盛り上げました。
UP TO WORKS
NA+S:これは、2020年、6月から11月までの西武・そごうでのお買い物の記録。
S:スーツケース 662個
口紅 76,175本
浴衣 475着
ハイヒール 1,001足
ベビーギフト 566個
NA+S:レシートは、希望のリストになった。
新型コロナウイルスで行動が制限された2020年。
それでも、自由に旅行できる日のために662人のお客さまが、スーツケースを購入された。
マスクの下でもメイクを楽しみたい76,175人のお客さまが、口紅を購入された。
夏祭りは中止だったけれど、浴衣は475着。
颯爽と街を歩く日を待ちながら、お求めになったハイヒールは1,001足。
生まれてくる命を、566セットのベビーギフトが全力で祝福した。
足踏みばかりの日々であっても、一人ひとりの「私」は、今日を楽しむ工夫を続けた。
お買い物の記録に教えられた、大切なこと。
百貨店が売るのも、お客さまが欲しいのも、ただのモノではないということ。
百貨店が売っていたのは、希望でした。
S:希望を買いに来てくださった全てのお客さまに、感謝します。
あなたの希望のリストは何ですか?
わたしは、私。
「新型コロナウイルスが奪えなかったものは何か?」。リモートの画面越しにチームメンバーが連日顔を合わせながら、手探りで答えを探してゆく日々でした。5年目にして初めて、人ではなくモノをモチーフにしましたが、小さなレシートがどこまで人の希望を語る象徴になれるのか、人を撮影するのと同じぐらい、慎重に制作を進めました。販売実績が集計されたのは、入稿の迫る2020年12月。ドキドキしながらその数字を目にした時に、チーム一同、不思議と勇気が湧いてきました。
(フロンテッジ シニアクリエイティブディレクター/コピーライター 上島史朗)
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