IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

名作コピーの時間

人として語りかけてくるコピー

笠原千昌

    プール冷えてます

    としまえん/1986年
    〇C/岡田直也

    昨年の水着が入らないと姉が騒いでいる。「水着が縮んだのかそれとも胸とオシリが大きくなったのか」と、アレコレ話していたらお父さんがスーッと立ってどこかへ行ってしまいました。

    味の素ゼネラルフーヅ/1990年
    〇C/仲畑貴志

    負けても楽しそうな人には、ずっと勝てない。

    セゾン生命保険/1995年
    〇C/岩崎俊一

1986年当時。私はまだ10代の学生で、昼間に学校へ行って、夜は宣伝会議の講座に通ってました。広告賞への応募や課題でコピーのことばっかり考えていた頃で、自分が思うことと、実際に書くもののギャップでもんもんとしていました。そんな時、「プール冷えてます」が、涼しい顔して登場し、もうスコーンと私の中にハマりました。

今思うとまだ何もわかっていないのに、気持ちだけが先走って、コピーらしいコピーを書きたかったのか、良いコピーと言われるものを書きたかったのか、もはやはっきり覚えていないけど(笑)、何かの呪縛にとらわれていた自分に、「なにしてんの?」「いいんだよ、コピーは自由だよ」って...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

名作コピーの時間 の記事一覧

人として語りかけてくるコピー(この記事です)
名作は過去じゃない。
「どう」じゃなくて、「どお」だった。
信じられる言葉があれば、自分をちょっと信じられる。
時代を越えて真理をついたコピー
「時代なんかパッと変わる。」から。
ブレーンTopへ戻る