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名作コピーの時間

時代を越えて真理をついたコピー

松井正徳

    いっしょにいるということ。TOKYO TRAIN

    東日本旅客鉄道/1992年
    〇C/佐藤澄子

    四十才は二度目のハタチ。

    伊勢丹/1992年
    〇C/眞木準

    時代なんかパッと変わる。

    サントリー/1985年
    〇C/秋山晶

会社に入った時、「好きな広告は何か」と尋ねられて答えたのが、このJR東日本の広告でした。文字通り右も左もわからない東京で、一人で就職活動をしていた時にテレビで流れていたものです。ワンカットの街の俯瞰(吉祥寺でしょうか)。30秒間ほぼ何も起こらず、おもむろに電車が遠くを走るだけ。ナレーションは「いっしょにいるということ。TOKYO TRAIN」。いやー、オシャレだなーと思ったものです。新人だった僕は、「これこそが広告だ!」となぜか思いました。そして今になってみると、その直感はそれほど間違っていなかったなと思います。

さて会社に入ってしばらくして出会ったのが、眞木準さんの伊勢丹のコピー「四十才は二度目のハタチ。」です。「すごいこと言うなー」というのが初見の感想でした。論理的なことを超えて飛び込んでくるパワー。...

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