IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

事業構想とクリエイティビティ

南部鉄器のある未来を描く

田山貴紘(タヤマスタジオ)

岩手を代表する伝統工芸・南部鉄器のブランドを展開するタヤマスタジオ。代表の田山貴紘さんは、伝統が伝統であり続けるためには社会との対話が必要と語る。

オリジナルブランドの〈kanakeno〉。

南部鉄器はさまざまな工程を経てつくられる。

田山さんは職人の育成にも力を入れている。

伝統工芸と社会との対話

岩手県出身、東京での営業経験を経て2013年にタヤマスタジオを設立した田山貴紘さん。子どもの頃から職人として働く父の姿を通して、伝統という価値と職人の収入にはギャップがあることを感覚的にわかっていたと語る。「工業製品が価値をつくろうと苦心しているのに対し、伝統工芸品には歴史と文化という価値がすでに蓄積されています。それなのに、社会との対話の機会が少なく、その価値を十分に伝えられていない。この課題解決に、営業の経験が活きるのではないかと考えました」。

“職人+商人”のスタンスで事業を構想するなかで田山さん...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

事業構想とクリエイティビティ の記事一覧

南部鉄器のある未来を描く(この記事です)
「適切な場所で適量をつくり、適切な人に届ける」 製造業の新スタンダード
地域ブランドの理想は、尖っていること
自身の子育て経験から生まれた商品とコミュニティ事業
ジャンクな和食のヴィーガン料理で日本の食文化をアピールする
アウトドアで気軽に楽しめる漆器ブランド「NODATE」
ブレーンTopへ戻る