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名作コピーの時間

もがきながら、すがりつくように触れたコピー

山根哲也

    男は黙って サッポロビール

    サッポロビール/1971年
    〇 C/秋山晶

    つの字。

    サントリー「リザーブ」/1983年
    〇 C/西村佳也

    と、いうわけで。

    京都のラブホテル/不明
    〇 C/不明

新人だった頃、秋山晶さんとランチによく行きました。ある日、料理を待つ間、思い切って聞きました。「秋山さんは、自分のコピーで何がいちばん好きですか?」。秋山さんは少し考えて「広告として好きなのは…男は黙って、かな」。あぁ、なるほど。40年以上も前のコピーなのに、いろんな世代が知っている。パロディにも使われたり。しかも、商品名まで入っていて。よく考えれば、それってすごい。僕は、そんなコピーを1本でも書けるのか?と悶々としながら、中華麺をすすりました。

これまた新人だった頃、ボディコピーが死ぬほど嫌いでした。書いても書いても師匠からNG。無傷は皆無で、赤字だらけ …

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もがきながら、すがりつくように触れたコピー(この記事です)
「これなら自分にもできる」と錯覚するほど軽やかだった
コピーは、強くすることもできるし、すべてを殺しもする。
僕がナチュラルにキャッチされたコピー
お前のつくる広告には、ちゃんと「危なさ」があるのか
コピーライターになれと言ってくれたのは一人だけだった。
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