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名作コピーの時間

お前のつくる広告には、ちゃんと「危なさ」があるのか

直川隆久

    チャップイ チャップイ どんとポッチイ

    大日本除虫菊 金鳥どんと/1983年
    〇 C/堀井博次、徳永眞一郎、田井中邦彦

    焼ビーフンに、ピーマン、入れんといてや。なあ。なぁーて。

    ケンミン食品 焼きビーフン/1989年
    〇 C/山本良二

    つまらん!

    大日本除虫菊 水性キンチョール/2003年
    〇 C/山崎隆明、石井達矢

小学5年の冬。体育の前の着替えの時間になると、クラスの男子の誰かが必ず「チャップイ チャップイ どんとポッチイ」と騒ぎだした。そして一人が始めれば、周囲も続いて憑りつかれたように大合唱。飽きもせずチャップイチャップイと繰り返す集団の様子は、怖くすらあった。

高校時代、クラスメイトのT君が、「焼きビーフンにピーマン入れんといてや」というフレーズで皆を笑わせているので、何かと思ったら、CMのマネらしかった。後日テレビでそのCMに出くわし、衝撃を受けた。ドブ色の背景の前にしゃがみ込む不気味な子どものイラスト。抑揚のない声で唱えられるセリフは、呪いの言葉のようだった …

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コピーライターになれと言ってくれたのは一人だけだった。
僕はコピーライターの難しさと奥深さを味わっている。
手品みたいに出してくるやつが一番だめなんです。
コピーや広告についての 「よく出来てるね」という感想が苦手です
僕は法学部なのにコピーライターを志望する確信犯になった。
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