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オルビス 30周年記念「ケの美」展── あたりまえの中にある「美」

川島蓉子

銀座の「ポーラ ミュージアム アネックス」で、11月17日から12月24日まで「ケの美」展が開催された。「あたりまえの中にある『美』」を掲げたユニークな展覧会で、ディレクターを務めたのは佐藤卓さん。どんな意図を込めたのか、話を聞きに行った。

ポーラ ミュージアム アネックスで開催された「ケの美」展。日常生活に新たな提案をしているクリエイター14名が、自身の「ケの美」を展示した。また、一般の人が参加できる参加型作品「みんなのケ」も設け、普段の朝食、普段よくいる場所、日常を感じる一文字をWebから投稿した作品も展示された。

Photo:Takumi Ota

「日常に潜む美とは何か」を問う

展覧会の2カ月ほど前、たまたま佐藤さんから「ケの美」展の話を聞き、「『けのび』って何ですか?」と即座に聞き返してしまった。すると「『ハレとケ』の、『ケ』の美しさという意味です」という言葉が──そこではじめて、「けのび」という音と、「ケの美」という文字が結びついた。

「ハレ」とはいわば"非日常"で、華やかな祝いごとや特別な思いを込めたイベントを指す。一方で「ケ」とはいわば"日常"で、日々営まれる当たり前の暮らしに根ざすもの。「ハレの舞台」、「ハレ着」、「ハレの日」といったように、「ハレ」という言葉はたくさん使われるが、「ケ」という言葉が単体で使われることはほとんどない …

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