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DIRECTOR'S WORKS

架空のメイクフェスでメイクの楽しさ描く─花王「もっとメイクを楽しもう」篇CM制作の裏側

花王

気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月は、個性的なメイクやファッションに身を包んだ若者たちが登場するビオレのブランドCMについて柿本ケンサクさんに聞く。

演出コンテ

架空の「メイクフェス」を描く

「メイク落とし」のCMと言えば、1日の終わりに家で"メイクを落とす"シーンを描くのが一般的だ。しかし、ビオレブランドの新CM「もっとメイクを楽しもう」篇は、メイクアップのシーンから始まる。登場するのは、思い思いのメイクやファッションで着飾り、自己表現を楽しむ若者たち。演出を担当した柿本ケンサクさんは、「もしもメイクフェスイベントがあったらどんなイメージだろうと考えながら演出しました」と話す。

メイクは"今を楽しむ"ためにするもの。一律的な美しさに近づくためでなく、自分の人生をより豊かにするためにメイクを楽しむ人を男女問わず描く──そんな考えのもと、ライブやDJイベント、ストリートパフォーマンスなど、架空のメイクフェスに楽しく参加する人たちを描いた。若い人たちの間で話題にするため、キャストにはSNSなどで影響力のあるインフルエンサーやモデルを起用。

また、ストリート系やダンサーに強いファッション系のキャスティング会社に依頼したことで、通常のタレント広告にはない映像の空気感を生み出した。メイクはヘアメイクアーティストの冨沢ノボルさんにお願いし、ファッショナブルな世界観を強く打ち出している ...

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