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DIRECTOR'S WORKS

Honda N の新ブランドCM「N for Life」―制作の舞台裏

本田技研工業「宣言」篇

あのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月は、8月に放映を開始したHonda N の新しいブランドCM「N for Life」について、鈴木わかな監督に聞いた。

演出コンテ

「Nのある生活」が主役のCM

「Over The Rainbow」の楽曲が気持ちよく流れる中、「N」のロゴが画面に登場し、後ろのシーンが次々と切り替わっていく。そこにあるのは、Nシリーズと共にあるたくさんの人々の生活。最後に真っ白な画面に「for Life」の文字が映し出される。8月31日に発表される新しいN-BOXのブランドCMは、普通の車のCMとは違った読後感を見る人に残していく。

「商品の説明ではなく、Nがもたらす人々の生活を描く、というオーダーでした」と鈴木わかな監督は話す。日本で一番売れている軽自動車であるN-BOXは、日本のあらゆる場所で人の暮らしに寄り添っている。ここから「N for Life」というCMのコンセプトが生まれている。CDである佐藤可士和さんからは、品質感を大切に暮らしを描いてほしいと話があった。鈴木監督は、現実と離れすぎず、でも「ちょっと真似したいな」と思ってもらえるような提案を意識してディテールを作っていったという。

例えば、カップルが大きな花束を車に積んで持って帰るシーンからは、花を飾る暮らしがあるのだなと伝わってくる。ハーブを使ったキャンプ料理も、こだわりを持った暮らしを示す描写だ ...

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