広告クリエイティブの新しい肩書きを大解剖
クリエイティブテクノロジスト、インフォメーションアーキテクトなど、ここ数年で、広告界に今まで無かった新しい肩書きが見られるようになってきた。ここでは「デジタル」「広告」「動画・CG」の主に3つの分野について、登場した新しい肩書きとその内容を解説する。
国内には、長い歴史を持つTCC賞、ACC CMフェスティバル、ADC賞といった主要な広告賞がある。近年では、全国各地で地域の広告団体・広告賞を立ち上げる動きが盛んだ。
日本全国の地域に存在する、コピーライターズクラブ(コピーライターやCMプランナーの職能団体)やアートディレクターズクラブ(ADC:アートディレクターの職能団体)。元々こうした職能の地位向上や人的交流のために立ち上げられたものだが、近年では、広く門戸を開いた審査会の開催をはじめ、若いクリエイターの育成や地域のクリエイティブ水準の向上などに積極的に取り組んでいる。
特に最近は、富山、札幌、新潟、広島、九州、金沢など、地域に存在するADCが元気だ。地域でADCが誕生したのは1996年。有志によって結成された富山ADCである。東京から審査員やセミナーの講師を招くなどしながら、会員同士が刺激しあい、地域の環境の中で富山ならではの活動母体や独自の活動を築いていった。そして、世界ポスタートリエンナーレ富山での出会いきっかけに …