音を感じるインターフェイス ONTENNA
「ねこのヒゲが空気の流れを感じるように、髪の毛で音を感じることができないだろうか」。こんな発想から制作が始まったのが、聴覚障がい者が音を感じることができる装置「ONTENNA」だ。
企業を進化させる IoTのクリエイティブ
2016年3月17日に行われたSXSWインタラクティブでの『WIRED』創刊編集長ケヴィン・ケリーのセッション。急速に発達するテクノロジーが私たちの未来に及ぼす影響について、「AI」「VR」「データトラッキング」の3つのポイントから考察されている。
「テクノロジーの未来」について話をします。今から20年前を思い返すと、当時は多くの人がテクノロジーの発達を“怖いもの”と捉えていました。でも、私の見方は違っていて、それは歓迎すべきものだと考えていました。その理由について話をしたいと思います。ポイントは3つで、今夏に刊行予定の私の著書『Inevitable』の中の「今後20年で私たちの生活に浸透してくる12のテクノロジー」から抜粋します。
1つめはSXSWでも大きく取り上げられていたAI、人工知能です。私はAIにはモノを認知化するという、より広い意味があると考えているので自分のつくった言葉「cognify(コグニファイ:経験的知識に基づく学習機能)」を使っています。モノの認知化の兆しは20年前からありましたが、最近は顕著になっています。例えば、飛行機や車の自動運転技術、医師の役割をするロボットなどがあります。今後、さらにAIは進化していき、将来的には“IQ asservice”なもの、つまり電気やガス、水道のように誰もが当たり前のように使う公共のものになっていくでしょう。
また、AIは使われるほど賢くなり、賢くスマートなることでそのAIを使う人がさらに増えます。これをネットワーク効果と言いますが …