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私のクリエイティブディレクション論

地域のCDの使命は、会社の枠を超えて若い世代を育てること

植原政信

「東京のCDと九州のCDの役割は全く違う」と電通九州の植原政信さんは言う。これまで「別府競輪の男たち」や質屋の質庫ぜに屋本店など、目を引くCMを九州から送り出してきた植原さんは、地域のCDの仕事をどのように捉えているのか。

植原政信(うえはら・まさのぶ)
電通九州 CD局局長/エグゼクティブクリエーティブディレクター、コピーライター、CMディレクター、作詞家。九州を中心に関西、東京の約20社のクライアントの企業・商品の主にブランド広告を手掛ける。朝日広告賞、毎日デザイン広告賞グランプリ、TCC新人賞、OCC、CCN、FCC各賞。電通賞、ギャラクシー賞優秀賞、ロンドン広告賞、アドフェストグランプリなど、受賞多数。九州産業大学 芸術学部 講師。

――CDの役割をどう捉えていますか?

一般的に広告会社のCDは、企業の課題を洗い出し、解決のための企画やアイデアを考えてゴールに導くのが役割です。しかし九州のCDの役割は全く違うと考えています。もちろん広告の仕組みや戦略も考えますが、僕はこれまで会社の枠を超え、若い世代を育てていくこと、偉そうに言うと九州のクリエイティブへの意識を育てることが自分の役割だと思ってやってきました。

地域はどこもそうだと思いますが、東京のように、若い才能を持った人がどんどん出てくるようなことはありません。でも、地方にだってきっかけさえあれば伸びる人材がたくさんいるんです。社内外のコピーライターやプランナーだけでなく …

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